クラッチレバーの遊び調整方法

クラッチレバーの遊び調整方法

クラッチレバーの遊び調整は、気持ち良くライディングする上で必要な調整箇所です。
調整を誤るとクラッチの滑りやミッションが入らない原因になるので注意しましょう。

今回はクラッチレバーの遊び調整方法について解説します。
是非、参考にして頂きたい。

整備情報

  • 調整時期: 2年以内
  • 時間: 約5分
  • 費用: 無料
  • ショップ工賃: 無料
  • 難易度: ★☆☆☆☆

作業手順

1.クラッチレバーの遊び調整

クラッチレバークラッチアジャスター 固定ナット 緩めるアジャスターをクラッチレバーブラケット側に締め付ける

クラッチレバーのアジャスター固定ナットを手で緩めましょう。
手で緩まない場合はプライヤーを使用しましょう。

アジャスターをクラッチレバーブラケット側に締め付けるクラッチレバー アジャスター 締め込みクラッチレバー アジャスター simetukeru

アジャスターをクラッチブラケット側へ締め付けるとクラッチレバーの遊び量が多くなります。

クラッチレバー アジャスター 緩めるクラッチレバー アジャスター 緩めるクラッチレバー アジャスター 緩める

反対に、アジャスターを緩めるとクラッチレバーの遊び量が少なくなります。

クラッチレバー 調整クラッチレバー 調整クラッチレバー 第一関節

クラッチレバーの遊び目安は、10mm~20mmの範囲内に収まり人指し指の第一関節がクラッチレバーに掛かるように調整しましょう。

クラッチレバー アジャスター固定ナット 締め付けクラッチレバー アジャスター固定ナット 締め付け2

クラッチレバーの遊び調整後、アジャスターの固定ナット手の力で強く締め付けましょう。
後で微調整できるようにプライヤーなどの工具は使用する必要はありません。

アジャスターのネジ山が8mm以上露出する場合

クラッチ アジャスター 8mm以上2

アジャスターのねじ山が8mm以上露出する場合は、ねじ山が破損する可能性があるのでクラッチ側で遊びを少なく調整する必要があります。
クラッチ側で主調整を行った後でクラッチレバー側で副調整を行っていきます。

クラッチ アジャスター 2mmクラッチレバー アジャスター 締め付ける 俯瞰

クラッチレバー側のアジャスターをいっぱいまで締め付けた後、1回転半ほど戻しましょう。

Rサイドカウル取り外し前クラッチアーム 位置確認

クラッチ側のアジャスターの位置確認をしましょう。
エンジンの左右どちらかに取り付けられています。

クラッチワイヤー アジャスター クラッチ側 調整3クラッチワイヤー アジャスター 調整方向確認クラッチワイヤー アジャスター クラッチ側 調整

現在クラッチレバーの遊び量が多い状態なので遊び量を少なくするには、2つのナットを緩めた後上側のナットを締め付けていくと遊び量が少なくなります。
クラッチレバーを握って大体10~20mm程度になるように遊び量を調整しましょう。

クラッチワイヤー アジャスター クラッチ側 調整3

クラッチワイヤー調整後は、上側のナットをスパナで保持した状態で下側のナットを締め付けて固定しましょう。
最初に戻ってクラッチレバーの遊びの微調整を行いましょう。

2.油圧クラッチの調整方法

クラッチレバー調整クラッチレバー調整クラッチレバー調整

油圧クラッチの遊び調整は構造上できませんが、クラッチレバーの遠さを調整するにはアジャスター付きクラッチレバーを使用すると良いでしょう。
レバーの遠さだけ調整する事ができるのでライダーの手に合わせて遠さを調整しましょう。

クラッチレバー 第一関節

調整の目安として、力が入り易い人指し指の第一関節をクラッチレバーに当たるように調整すると良いでしょう。

まとめ

  • クラッチレバーの遊び調整時、遊びが10mm~20mmの範囲内に収まり、人指し指の第一関節がクラッチレバーに掛かるようにアジャスターを回して調整する

Q&A

  • クラッチレバーの遊びを調整したらニュートラルに入り難くなってしまったのですがどうすれば良いでしょう?
    • クラッチレバーの遊びが多い事によってクラッチが切れていない状態です。遊び量を少なくしていくと改善します。
  • クラッチレバーの遊び量は10mm以下じゃダメでしょうか?そちらのほうが扱いやすいのですが。
    • 10mm以下でも構いませんが、ハンドルを左右いっぱいに切った状態でクラッチレバーの遊び量が確保されているか確認しましょう。遊び量が無くなるとクラッチが滑る原因になるので注意しましょう。
  • エンジン始動した後にクラッチを握った状態でギアを1速に落とすと前進するのですが、何故でしょう?遊びは確保しました。
    • 原因は3つ考えられます。
      1つ目は、遊び量が多すぎる場合で、遊びが多いとクラッチレバーを握る量が減りクラッチ側のカムが上がりきらずにクラッチが切れずに前進します。対策としてクラッチレバーの遊びを少なくしていきます。改善した箇所が見つかったら、ハンドルを左右に切ってクラッチの遊び量が確保できている事を確認してアジャスターの固定ナットを締め付けて調整終了です。
      2つ目は、オイルの粘度が高い事です。2サイクルエンジンならミッションオイル、4サイクルエンジンならエンジンオイルの粘度を純正品の番手にしましょう。
      3つ目は、クラッチ内部に問題がある事です。クラッチのハウジングに段付きが発生している場合が多いので棒やすりで削るか交換しましょう。段付きでは無いようならクラッチプレートのバリを取ってみましょう。クラッチプレートは製造時に片側からプレスされて作られているのでプレスをかける反対側の面の縁にバリが発生するので棒やすりで平面にしてみる事です。
      以上で改善しない場合は、クラッチが切れにくいエンジンという事で改善はあきらめて頂くしかありません。大半の車種に使われている湿式多版クラッチはクラッチの間にオイルが介在するのでどの車種でもタイヤに駆動がある程度伝わってしまいますが、地面に接地している状態でクラッチを切っても前進する場合は異常なので上記の3点をチェックしてみましょう。
  • クラッチを繋いでも車両が前に進まないのですが、クラッチレバーの遊び調整をすれば直りますか!?
    • クラッチレバーの遊びが無い状態ではないでしょうか?遊びが無くクラッチワイヤーが張っている状態だとクラッチを繋いでもクラッチが切れた状態なので進みません。
      あるいは、クラッチ版が摩耗しきった状態だとエンジン回転数だけが吹け上がってしまう症状が発生します。
  • 走行中に起きるのですが、エンジン回転数のみ吹け上がってしまう状態です。走行距離は6万キロ位なのですが何が原因なのでしょう?直らなかったら売ろうかと考えています。
    • クラッチ版の残量が無い可能性が高いですが、まずクラッチレバーの遊び量が確保されているか確認しましょう。遊び量が確保されていない状態だと半クラッチ状態になってしまうので力が掛かった時にエンジン回転数だけが上がる状態になります。半クラッチ状態で走り続けるとクラッチ版は直ぐに摩耗してしまうので注意しましょう。クラッチレバーの遊びが確保されているのに同じ症状が発生するのであれば、クラッチ版の残量が無いので新品に交換しましょう。
  • 油圧クラッチの調整の所で、アジャスター式のクラッチレバーとありますがクラッチワイヤーにも使えますか?

 

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