バイク整備における状況判断の考え方

バイク整備マインド

バイク整備は場面場面のテクニックを覚えるのではなく、考え方を覚える事で様々な場面を自ら考えて決断して整備出来るようになります。
今回はバイク整備をするにあたり、その考え方をまとめておくので目を通して頂きたい。

ケミカル関係

  • ゴムパーツには、シリコングリス・中性洗剤・ゴム対応パーツクリーナー
    • ゴムに影響のないケミカルを使う。
  • リレーには、ウェットタイプの接点復活剤を使わない
    • ドライタイプを使用する場合は、吹いてから乾くまで待つ。それで不具合になる場合もある。

工具関係

  • ネジ・ボルト・ナットは、反時計回りで緩めて時計回りで締め付ける
  • スプリングワッシャ―が使用されている場合、力加減をして取り付ける
    • 力を掛けられない箇所にスプリンワッシャ―が使用されている
  • ナットは平面側を締め付ける対象に向けて取り付ける
    • 設置面積が多く、そして座りがよい平面側を締め付ける対象に向けるのが原則
    • エンジン内のミッション類のワッシャ―はサービスマニュアルを参照
  •  プラス・マイナスねじはナメる前にショックドライバーを使用する
    • プラス・マイナスねじは、六角ボルトに比べて舐めやすい。
  • 外したボルト・ナットには、タップ・ダイスを掛ける
    • トルク管理を正確に行う為に。
  • ボルト・ナットは、必ずトルクレンチでトルク管理
    • トルク管理は、安全で良い仕上がりに繋がる。
    • ナット側でトルク管理。ボルトしかない場合はボルト側でトルク管理。
  • 3/8ラチェットハンドルは、大トルクのボルト・ナットには使用しない
    • ラチェットのギアが破損する可能性がある。
  • 工具は地面に置かない
    • 工具に傷がつく。
  • サービスマニュアルに指定トルクの表記されていない場合、標準締め付けトルクで締め付ける
  • 複数のボルトで固定されている場合、全ボルトを取り付けた後に対角線上に2、3回ほどに分けて締め付ける
    • パーツに歪み・割れ(クラック)が発生するため。
  • 清掃の細かい部分は、シールはずしドライバーとウエスを使用する
    • パーツを傷めず、細部まで清掃できる
  • プラスチックパーツへのネジ・ボルト取り付けは、力加減しないと簡単に割れる
    • キルスイッチ・テールランプカバー・カウル等
  • ゴムパーツへのボルトの取り付けは、力加減する
    • ゴムは締め付け過ぎると傷んでしまう。
  • ボルト頭にソケット等をしっかり装着している事を確認して、緩める・締める
    • ボルト頭への掛かりが甘い場合はナメて使用不可になる。特に、ボルト頭の出量が少ないボルトは舐めやすいので注意
  • ボルトの取り付け位置が分からなくなったら、ネジ穴にねじ込まず差してみる
    • 国産車の場合、ボルトを差したときのボルトの出量は均一になる。

その他

  • 作業は、エンジンは停止状態で行う事
    • チェーン清掃時、エンジンを始動させて後輪を回しながら清掃して指を切断する事故が有名です。エンジン始動での整備は調整関係(キャブレター同調等)しかありませんので基本エンジンは停止状態で整備を行って下さい。
  • 段付きは、力が加わる箇所に発生するので重点的に確認
    • シャフト・ボルトは、基本全て段付き摩耗確認する。
      • アクスルシャフト・パッドピン・レバーピポットボルトなど
  • ワッシャーの取り付けは、締め付ける側に配置する
    • どうすれば締め付け時に対象物に傷がつかないか?を考えてみると良い
  •  分からなければ、サービスマニュアルで確認
    • 車種別のサービスマニュアルに、詳細情報が全て書かれている。
    • 手を動かす前に、サービスマニュアルを見て答えを見る。
  • 整備後は、動作確認を行う
  • 無理と感じたら、ショップに依頼する
    • ネジの救出など、経験を要する箇所は任せる。
  • 金を掛けるところは、金を掛ける
    • 塗装・磨き・シリンダヘッドのバルブガイド入れ替え・シリンダヘッドのシートカット・クランクシャフトの芯だし・クランクシャフトのベアリング入れ替え(組み立てタイプのクランクシャフト)等はプロとアマの違いが顕著に現れるのでプロに依頼する事をお勧めします。
  • 1回だけ経験をする
    • 例えば、チェーンの清掃・注油を1回経験すれば2回目は容易にできるようになる。他の整備も全て同様に出来るようになる。
  • 遊びがある場合、適正な方向にテンションを掛けて締め付ける
    • 例えば、スプロケットを締め付ける際、加速方向にテンションを与えた状態でボルトを締め付ける。これにより、力を効率良く伝える事ができる。
    • ※ボルトに負荷を掛けて締め付けないこと
  • パーツは地面に置かない
    • 傷が入る可能性があるので、ウエスや段ボールの上に置く。
  • 重要なパーツは、ウエスに包む
    • 傷が入ると性能に影響を及ぼすパーツ(エンジン関係)は丁寧に包み保管。
  • 不安なら何度もトルク管理
    • 一番怖いのは、ネジを締め付けてい無い事です。触ったネジは指さし確認して、もし締め付けたか不安なら再度締め付け確認しましょう。
  • エンジンが動かないのであれば、以下の3つのどれがが原因
    • プラグから火が飛んでいない。
    • 圧縮が漏れている。
    • 燃料がエンジンまで到達していない。
  • 妥協しない事
    • 良い整備とは、『妥協せず当たり前を当たり前に行う事』と思います。面倒に思う事もあると思いますが手を抜いたら何かミスが起きてしまうのが整備です。時間的・金銭的に余裕が出来るDIY、十分に時間を掛けて1つ1つ確認しながら行いましょう。

バイクは、パーツがねじで固定されて組み合わされた機械です。
機械は故障します。
故障は、原因を考え対策を考え修正を行う事で必ず良い結果へと進み、繰り返す事で直ります。
基本に忠実に妥協せず整備を行いましょう。

 

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